
80年前近所の駄菓子屋に毎日行った。戦闘機や戦車、刀やてっぽう、凧や人形、パッチン(めんこ)やコマなどのおもちゃ、飴や芋や麩などお菓子が、ところせましと並んでいた。若い大人は奔走していて、店のお婆さんが子どもの相手をした。戦争がおわって数年たらずの時代で、行くたびにケースのなかのお菓子が(補充されることなく)減っていった。甘いものがなく、甘いものに恋い焦がれた時代だった。その記憶にもとづいた20代頃の挿絵。
1960年代、150×160、墨

1960年代、140×150、ペン画
私の考えているおもちゃと題された図解風イラスト。