
中学生のとき学校のストーヴ用の薪の太いのをもってきて平のみで彫った。誰かに言われたのでも美術展に出そうというのでもなく、ただ太い薪があったので彫刻のまねごとをしてみたくなった。美術科の先生に見つかり、薪や平のみの持ち出しを怒られるのかと思ったらほめられ、わざわざ家へ来てもっと彫ってみなさいと言われたのを覚えている。
1950年代、高さ22センチ、木製


画家が14、5歳のときつくったという木彫りの像。墨と絵の具で簡単に色づけされている。平のみだけなので細部はないが、逆にいうと平のみだけでこれをつくったのは驚きでした。誰かに見せようとか、なんらかの報償を期待したわけでもなく、米津少年が純然たる創作意欲で薪に像を彫りました。
